D感動の加速、 完成?「前編」

 

 

 

まずは、原因がわからないことには直し様もないということで、自分がやっ
ったことをひとつひとつ思い出します。
でも本当に特別なことはした覚えがなく、一度は快調に回っていたのに??。

結局1週間考えても何も思い当たるところがなかったので、ここは基本に返
って地道に、原因究明することにしました・・・。(とってもブルーでした)

エンジンが回る条件は、よい火花、よい圧縮、よい燃料です。
まずは、圧縮をチェックします。
本来ならば、コンプレッションテスターで調べたいところですが、持ってな
いので自己流のチェックです。

すべてのプラグを外して、1気筒づつのプラグの穴に軽く指を当てて、クラ
ンキングしてみます。すると、圧縮の感じを直接指に感じることができます。
(絶対的な数値はわかりませんが、人間の指先は結構敏感なので、気筒間の
差位は意外とわかります。)
どうやら、圧縮に問題はなさそうです。ただどの気筒も湿っぽいというかオ
イルっぽい感じがします・・・?。とりあえず気のせいということに・・・。
(後にやはりこれはオイルだったことが判明するのですが・・・。)

次は、火花をチェック・・・・・。
エンジンヘッドの適当なボルトに針金を止めて、外したプラグをアースが取
れるように縛ります。  そして、クランキング。
すると、2番と3番で火花が飛びません。??何で??。
これが原因か??。
とりあえず、デスビキャップとプラグコードを外してチェック!!。
キャップは異常なし、ついでにローターも異常なし、プラグコードをテスタ
ーで、抵抗値を測ると・・・・。
1番と、4番は2kΩ位で導通があるのに、2番と3番は全く、導通なし。
完全に切れてる様ですが、いったいどこで??。
そこで、プラグ側のキャップをめくってみると、プラグとの接触金具に錆び
が発生して、コードの芯線部にも錆びがまわって切れてるのが確認できまし
た。2番と3番、両方とも同じです。
多分これは、約半年、屋根があるとはいえ、プラグを取りつけずに屋外で保
管していたためかと思われます。
ともあれ、これがひとつの原因なのは間違いないので、コードの端を少しカ
ットし、金具をカシメ直して、テスターでチェック!!。これでこの部分は
OK。

「問題のプラグコード。純正と思われます。」

これできっと素直に始動するだろうと、期待しつつ、クランキング・・・。
しか〜し・・・。何とか回ろうとする感じはあるのにうまくアイドリングし
ません。それでも適当にアクセルをあおりながら温めてアイドル調整スクリ
ューを調整すると、何とかアイドリングはする様になりました。
空ぶかしをすると、ボロボロと力なく吹き上がるばかりで、走れる状態とは
とても思えません。
更に、ブルーな気持ちになるばかりでまたまた、頭を抱えてしまいました。

再び、一週間考えました。

よい圧縮、よい火花ときたら、あとは燃料しかありません。
このターボエンジンは、インジェクション仕様で、燃料は電磁ポンプにより
インジェクターへ送られ、ポンプからの圧力で、インジェクターが開いたと
きに、インマニ内にガソリンを噴射する仕組みになってます。
インジェクターはコンピューターからの電気信号で開閉する様になってます。
動作を確認するために、インジェクターへの各カプラーを外し、直接そこに
電圧を掛けてみます。正常(とりあえずですが・・。)ならば、カチカチと
音がするはずですが、何と2番と3番で音がしません。
どうしてだかわかりませんが、これでは正常な燃料噴射は望めません。


動かないインジェクター。すべてがカシメてあります。

このインジェクターはまったく分解などはできる構造ではなく、ASSYで
の交換しか方法はない様で、X1/9ショップのCKさんに相談・・・。
すると、自分で外すつもりなら格安で譲ってもらえるとのことなので、すぐ
に伺って、工具を借りて外しました。(NMさんから譲ってもらったウノタ
ーボです。)Kさんのアドバイスで、インジェクターをマニホールドから外
してしまうと、パッキン類も交換が必要になるとのことなので、インマニご
と譲ってもらうことにしました。


これは、ダメになったほうです。ここまで分解するとインジェクターをイン

 

 

マニに取り付ける部分のパッキンが必要になります。
でも何でダメになったの???。

 

 

 

 

 

これは想像ですが、新規に引いた配管かポンプ、又は両方にゴミや異物があ

 

 

って、それが、インジェクターを詰まらせたのでしょう。

 

 

数ヶ月も何もせずにほっておいたつけが、回ってきたということでしょうか。

実は、今回のエンジン調達時に、インジェクション用コンピューターの入手
に苦労したのと同時にフューエルポンプの入手も忘れていました。
結局、コンピューターを入手するときに同じ車体から、ポンプも外せたので
これを使っていましたが、この車が手放された理由は燃料系の原因と思われ
るエンストとこのポンプからの異音でした。
それは結構大きな音で、床したからの音が、車内に反響して15分も運転し
ていると頭痛がしてきそうな位でした。(ギュイ〜ンって感じの連続音。)
ところが、X1/9に取り付けてみると、それ程問題になる様な音はせず、
正常に動いているものと判断していました。
でも、燃料系に問題があるとすれば、このポンプが原因かもしれないと考え
交換してみることにしました。(この時点では、燃料系統をどうチェックす
ればよいのかが思いつかず、まずは燃圧を疑いました。


(右がボッシュ(純正)、左が国産車のインタンク用を改造した物)

とりあえず、純正ボッシュ製を国産車用(確かCA20ターボ用?)に交換
してみることにし、インタンク式を改造して、外付けできるようにしました。
そして交換・・・・・・。
かなり燃圧が高い感じ・・・。でも本来の燃圧がわからないので、とにかく
繋いでみましょう!!・・・・。