フライホイール&クラッチ交換 (2003年11月)
さてさて、筑波(TC1000)で、いきなりエンジンが吹け上がって・・・・
そのまま始動せず、当然走行もできない状況で、積載に載せられて、無事
帰宅したのは、次の日でした。(CKさん、感謝!)
(人間は、当日電車で帰ってきましたけど・・・・)
翌日、早速ミッションを降ろします。
セルを回しても、始動はおろか、掛かる気配もありません・・・・。
何だかガラガラというか、ゴリゴリ言ってますが、不思議なことに
クラッチを踏むと出なかったり・・・・?。
で、想像したのがフライホイールの不具合。
クランクとフライホイールを止めてるボルトが折れたか、外れた・・・・
フライホイール自体が割れた・・・・
そんなことを想像しながら、まずはミッションを降ろしてみます。
邪魔なものを外し・・・・
セルモーターも外すので、バッテリーの端子も外します。
いきなりですが、ミッションを外して、クランク側を覗いたとこです。
そう、フライホイールが千切れてます!。(見事!)
どうやら、軽量化のために削った、削り方に問題があったのでしょう。
千切れた部分の厚み不足していて、パワーに負けた様です。
(切れた面を見ると、3mm位の厚味です・・・・。)(^^;;;
降ろした、ミッション側です。
本来なら、フライホイールはクランク側にあるはずなのに・・・・
これだけ見ちゃうと、何がおかしいのかピンとこないですね。
フライホイールは、去年の11月にミッションを5速に換装したときに
たまたま手元にあったもので、妙に軽いことにちょっと不安があったのですが
ここにきてやっぱダメだったってことです。
在りし日のフライホイールはこちら。
当然、フライホイールは交換なのですが、手元にあって、使えそうなのは
ウノタのフライホイールなのですが、微妙にリングギアの歯数が違います。
(歯数が多く、外径がちょっと大きい・・・・)
そこで、リングギアを移植することにします。
リングギアは、焼き嵌めという方法で、嵌め込まれてます。
リングギア部分を加熱すると、意外と簡単に外れました。
嵌めるときも同じで、加熱したギアを、フライホイールに圧入します。
(私は、ハンマーで叩き入れちゃいましたが・・・・)
今回もうひとつ、壊れたものがありました。
これは、フライホイールの回転を、リングギアの動きから検出している
センサーで、フライホイールが、偏芯したため、頭部分が削り取られ
中身のコイルが出ちゃいました。
このセンサーで、フライホイールの回転が止まったことがわかると
エンジン自体が止まり、他の部分の破損を防いでいる様です。
(今回は、これにより助かったと言えるかも・・・・)
さすがにこれは直せないので、これまたたまたま手元にあった、他の
エンジンのTDCセンサーが似た構造&機能だったので、それを加工して
流用しました。
又、今回折角ミッションを降ろしたので、ついでにクラッチをメタルタイプ
に交換し、カバーも強化タイプを入れました。
(どうも、微妙に滑りを感じてたし・・・・)
このメタルクラッチ・・・・。噂には聞いていましたが、半クラッチがない!
最初、発進がまるで初心者の様になってしまいましたが、慣れればなんとか・・・・。
その代わり、繋がってる時のソリッド感は凄いものがあります。
あまり乱暴に使うと、ミッションとかデフが壊れそうです・・・・。(^^;;
注意しま〜す。