バルブガイド打ち換え (2004年4月)
久しぶりにエンジンをいじりました。(^^;;
最近、エンジンはそこそこ調子よく、あえて触る必要もありませんでした。
HPネタになるようなこともなかったのですが、始動時とアイドリングを長く続けた
ときの白煙が、気になってきたのと、オイルの消費量が、オイル交換の必要がないほど
多くなってきたこともあり、思い切ってバルブガイドの打ち換えを敢行致しました。
実は、エンジン換装直後に、白煙に悩まされ、結果的にバルブステムシールの
交換でそれなりの解決をしていたのですが、そのときに、ガイドのガタが限界に
達していることは確認済で、こうなることは判っていました。
エンジン音も、カチャカチャとうるさかったですし・・・・。
ところで、バルブガイドってどうやって交換するんでしょ!?。
ネットであちこち調べても、内燃機屋さんに依頼する話しばかりで
なかなか具体的な方法がわかりません・・・・。
それでも何とかいくつかの情報によると、焼き嵌めによる圧入ということは
間違いなさそうです。
ただ、打ち換えた後にバルブのセンター出しやら、シート面の修正が
必要との情報もあり、しばし躊躇・・・・。
しか〜し、悩んでても進みません!。要は暖めて叩き抜いて、ガイドは
冷やしておいて、叩き入れる!。
うまくすれば、叩かずに自作バルブスプリングコンプレッサーで圧入
できるかもしれない。
そんなことを考えながら、実行しちゃいました!。
いきなりですが、ヘッド外しました。(^^;;
前回バルブステムシール交換が、約35000km走行時で、2年半程前ですが
現在まで24000kmの走行の割には綺麗です。そこそこ白煙も出てただけに
覚悟していましたが、意外でした・・・・。
「外したヘッド」
さすがに燃焼室には、カーボンがそれなりに・・・・。
「バルブ&燃焼室」
EXバルブの傘部にも、カーボン。意外とINは綺麗です。(^^)
「問題のガイド」
やはり、ガタは大きいです。バルブ側の磨耗はほとんどなく(許容範囲内)
ガタの原因は、ガイドの磨耗に間違いありません。
「ヘッド加熱と叩き出したガイド」
ヘッド全体を温め、更に外すガイドの周りをバーナーで加熱した上で
適当な冶具(単なる長めのボルト&ナットで代用。世の中には、専用工具が
あるみたいですが・・・・。)を当てて、叩き出しました。
(スプリングコンプレッサーで押し出すこともしてみたのですが、やはり無理でした。
恐らくプロは、プレスマシンで押し出してるんだと思います。)
「挿入(叩き入れ)とステムシール」
挿入は、同じようにヘッドを温め、ガイドは冷凍庫で冷やしておいて、叩き入れます。
(一気にやらないといけないもんで、写真は撮れませんでした。)
「面出しと、自作スプリングコンプレッサー」
本来であれば、ここでガイドにリーマを通し、バルブのセンター出しと
合わせをする様ですが・・・・。リーマなんてぇものはありません!。
バルブを1本づつガイドに差込みつつ、変な引っ掛かりがないように、穴より
少し細いドリル刃にボロ布を巻きつけ、コンパウンドで磨きます。
バルブとバルブシート面もタコ棒で軽く当たりを出して、良しとしました。
気にしてたセンターズレはありませんでした。(あくまでも私見ですが・・・・。)
加熱によるヘッドの歪も不安でしたが、定板を当てる限りは問題ないようです。
この後、一気に組み戻し、無事完了致しました。
(いつものことながら、写真が中途半端で申し訳ない・・・・)
あ、シム調整がまだですが、それは追々・・・・。(^^;;
結果は、エンジン音も静か(ガチャガチャ音が消えました。)になり
白煙もほとんど出なくなりました。
今回入れ替えた、ガイドはIAPから出てるLong lifeタイプと称してるものです。
(品番No.37257000)径は14mmでピッタリでしたが、長さが5mm程短かったです。
(他の固体では、同じだったとの情報もあり、何ともです。)
ま、マニホールド内への飛び出しがなくなったので、効率アップになったってことで・・・・。
果たして本当にLong lifeなのかどうかは、末永く見守りたいと思います!。
「おまけ」
これ、よく出来てるでしょ!。ほしい人って結構いるかなぁ?。(^^)
DIYしたい人は連絡下さい〜。お譲りします。>但し1300専用です。
「おしまい」